2018W杯 ビューティフルゲーム スペインーポルトガル
2018 ワールドカップ 予選リーグ
スペイン 3-3 ポルトガル
ビューティフルゲーム! this is football
こういうサッカーが見たい。
スペインは、相変わらず全員が無駄のない、完璧な間合いの
パスワークでゲームを支配。
この人たちの foot ball は本当に芸術的だ。たまらん。
シャビがいなくなり、イニエスタが全盛期を過ぎ、前回は予選リーグ
敗退で、
「美しいスペインのパスサッカーも夏の日の夕暮れのようにあっという間
に消えちゃったな~~、でも本当に綺麗な夕陽だったな~~」
と思っていたら、また日が昇った!
全員がうますぎるわ。
5~8年位前のバルセロナのように、自陣ゴール前からでもパスをつなぐ。
ポンポン中にクロスをあげるような無粋な真似はしない。哲学がはっきり
していてかっこよすぎる。
徹底的にボールをつないで崩そうとする。
それに「個」のスーパープレー(1点目、3点目)が加わり、眼福。
このポゼッションサッカーは、時に敵陣にゴールキーパー以外10人
が入ったりするので、現代の潮流からすると、カウンターをうけやすい
ので、必ずしも勝ちやすいスタイルではないかもしれない(むしろやや
危険)。
でも、スペインは、
「それが? ワイらのやり方これなんで」
という感じでパスをつなぐ。かっこよすぎますわ。
スペインのサッカーには美学がある。
そして、クリスティアーノ・ロナウド!
基本的にこの人は、あまり好きではない。理由は、
●プレーが唯我独尊的
●全然守らない(理由はあるからいいけどさ)
●味方をうまくつかえない;パスは必ずしもうまくない
●シミュレーション(ファールされてないのに倒れる)が多すぎる
●キャプテンになっても、若手を鼓舞するというより、自分についてこれない事を嘆く
と色々とある。
でも、
レアル・マドリードでも、代表でもそれが許されて、なおかつみんなが
従うし、彼のために献身的に走るのには理由がある。
世界で、クリロナにしかできないプレーをしてくれるから。
それは点を取ること。それもとんでもないレベルのプレーで。
この試合の3点目は、世界中で彼にしか蹴れないゴールといっても
いいかもしれない。
こういうプレーをビューティフルと言わずに何をビューティフルと
言えばいいのか。好きな選手ではないがたまらん。
元日本代表監督の岡ちゃんが、日本でやったレアルの試合の
解説で、
「ロナウド全然ですね~~。走らないし、守らないし」
(その走らない、守らないロナウドが、その後2点くらい決めてたよ
ね岡ちゃん!)
と言っていたが、こういう体育会的、昭和的なエートスで
やってるうちは日本代表から世界トップレベルの選手は出
てこないのでは?
クリロナもメッシも岡田監督(=日本的)のもとだと潰されるか、
下手すると試合に出れないのでは? けっこう真剣にそう思う。
サッカーは点を取るゲームで、みんなで和をもって尊し
として、疲れるまで走るゲームではない。
(走ることはもちろん大事だけど)
クリロナのサッカーは決して「うまい」とは思わないが、筋力を
鍛え上げるとここまで「すごく」なるのかと思わせる凄みがある。
脱帽。
この試合の前に、イラン1-0モロッコの試合も観た。
なかなか激しいガチガチの試合で、眠いのに思わず最後
まで見てしまったが、スペインーポルトガルと何が違うのか?
●パスの精度が高い(特にスペイン)
●すぐにファールで止めない(イランーモロッコ、ファール多すぎ)
●美しさが全く違う(チームとしてのスペイン、個人としてのクリロナ)
this is football
**
日本だって、ザッケローニの頃だったかな?はアジアのスペインと言って
良いくらいのパス回しをしてたし、当時アジアでは圧倒的だった。
足元うまい選手も多いし、今回の2018は全く期待していないが、
ポテンシャルはあると思う。
でもな~、岡ちゃんみたいのが上にいるとな~・・・。
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