本せどりの「事実」「理屈」「真実」
この記事の目次
「新刊」が売れなくなっているのは間違いない
以前書いた、「返品システム」に関する記事、
→http://ponkichi01.com/archives/2555
で「取次」(とりつぎ)について簡単に説明しましたが、
最大手の取次である、日販(にっぱん)が、「販売ルート別
出版物売上高」というのを公開しています(2013年の数字)。
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■販売ルート別推定出版物販売額2013年度販売ルート推定販売額■
(百万円) 構成比(%) 前年比(%)
1.書店ルート 1,225,218 72.3% 94.9%
2.CVSルート 225,217 13.3% 91.9%
3.インターネットルート 160,700 9.5% 111.1%
4.生協ルート 34,900 2.1% 98.3%
5.駅売店ルート 34,201 2.% 85.1%
6.スタンドルート 13,863 0.8% 86.4%
合計1,694,099 100.00% 95.6%
*「CVS」はコンビニエンスストアの略
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ちなみに、2003年は、書店ルートで1兆6192億円、CVS4638億円、
駅売店922億円なので、10年で、書店は4000億円、コンビニは半減
ということになります。
結論として、「新刊が実店舗で売れなくなっている」のは間違いがないですね。
でも、「インターネットだけ伸びていますね」。
ここで言う「ネット」は、ほぼ≒アマゾンと考えて良いと思います。
また、コンビニが半減ということは、
「「新刊雑誌」が【コンビにでは】以前のようには売れていない」
という事です。
中古市場はどうでしょう?
アマゾンの担当者によると、
「新刊もマーケットプレイス(中古)も両方伸びている」
との事でした。数字も見せてもらいましたが、伸び率
等が、ニッパンの発表とほぼ同じでしたので、
「裏」も取れましたね。
見せてもらった資料では、マーケットプレイスの方が、
新品よりも伸びが若干よかった記憶があります。
ブックオフは1800円の本に、1750円!とかつける、
「単品管理」を一所懸命やってやや迷走中なので、
微妙ですが、「立ち読みーズ」や土日の混み具合
からして、「うまくやれば」いくらでもいけると思うん
ですが・・・・。
「単品管理」されてても、ブックオフせどりはできま
すけどね・・・・。
我々ブックオフせどらーがいけないんですかね?
ブックオフを硬直化させてしまっているのは?
まあ、せどらーにとってもっとも大事なのは、
【アマゾンは新品・中古ともに順調に成長している】
事です。現実的に「売り場」のメインはアマゾンなので。
という事は、「売れる」「売れない」は、「本」というジャンルの
問題も「0」ではないと思いますが、より厳密に見ると、
「売り方(売り場)」の方が大事だということが分かります。
「流通」の手数料を頂くのがせどり
→http://ponkichi01.com/archives/2555
にも書きましたが、今の出版業界の問題でもっとも大きい
ものの一つは「流通」です。
あまりにも「流通」が機能していない(昔から変わっていない
ので、結果として時代遅れになった)ために、消費者が離れ、
ものすごい勢いで、超一流の「流通」と「決済」システムを
作ったアマゾンに流れていると見ることができます。
(その辺りはこの記事に書きました
→http://ponkichi01.com/archives/2303 )
そして、せどりというのはいわば、「流通の手数料を頂く」のが
基本の形です。
例えば、
佐賀県のコンビニの雑誌コーナーの下段奥に置かれ、このまま
では返品され、裁断されてしまう雑誌を、アマゾンマーケットプ
レイスという流通に乗せ変える事で、福島県のエンドユーザー
に届ける。その結果、いくばくかの手数料を頂く。そんなイメージ
になるかと思います。
ある意味「新たな需要」?
これは、見方によっては「新たな需要」と考える事もできるよう
な気がします。おそらく、「インターネット前」であれば、
「あ~、売り切れか、買えなかった」
であきらめていた人や、
「古い本で、どこの本屋にももうないんだよな」
という人が、
「アマゾンなら(高いかもしれないけど)ある」
(たしかに、「たいがいあります」)
と思って、集まってくるのだと思います。
実際僕は、何度も、「~~書店」や「~~大学生協」
といった同業者から注文をもらってますが、おそらく、
お客さんや学生さんに頼まれた書店員が、アマゾンで
買って渡しているのだと思います(新品の場合、赤字
になるでしょうけど・・・・。すいませんね、こっちも
商売なんで)。
理屈としてインターネット販売は伸びる
ここまでの「事実」を見てくると、「理屈」として、
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「何故読者がインターネット(アマゾン)で本を買うのか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
が分かる気がします。
「理屈」と「事実」がくっつけば、それは「真実」です。
少なくとも、商売上は間違いありません。
僕の持論。
「ついてるものにはついていけ、のってるものにはのっていけ」
からすると、「本」を扱うなら「ネット」という事になります。
ただし、別にお客さんは「アマゾンでなければいけない」という
ことはないはずなので、例えば、巨大なデータベースと在庫を
持っている取次が一致団結して、アマゾンに対抗するような
「ネットの本屋」をやれば、少なくとも、「在庫」だけは負けない
んですけどね・・・・。まあ、頭のつくりが違うから無理ですね。
「本が売れない」「出版不況だ」
としか連呼できない人が多ければ多いほど、正直ありがたいです。
「事実」は、
「これまでと同じ方法では本は売れづらくなっている」
「インターネット(アマゾン)では本の売上は伸び続けている」
からです。
これらの「事実」を現実に落とし込む事ができると、せどりは
利益をあげられます。
まあ、最近は「本せどり」も減っているようですし、僕も(意図的に
ではないですが)、割合としては減りつつありますけどね・・・・。
初めまして。自分もせどり始めました。
貴サイト とても参考になりました。
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ぽんきちさん、こんにちは。
ヒロタロウと申します。
初めまして^^
よろしくお願いします。
せどりで累計2億ってすごいですね!
どんだけ売っているんですか(笑)
僕も以前少しせどりをやりました。。
すぐやめましたけど…
ブックオフで108円本を探してましたよ。
今はアフィリエイトを実践しています。
確かに現在アマゾンの利用者は増えてますよね。
確実に実店舗の本より売れているでしょうね。
というか本当にアマゾンならたいがいありますし。
これからも需要は付きないし、
もっと伸びていくのは間違いないです。
本せどり減っているんですね。
確かに今はCD、ゲーム、ホビーがはやってるって聞いたような….
また来ますね!
応援していきます!
ポチ!
ヒロタロウさん
こんにちは
応援していただきありがとうございます。
ブックオフ108円は、最初にやるには逆に難易度が高く
なっています。やる人が多すぎるので。
せどりをやる人自体は今後増えていくと考えていますが、
「ブックオフせどり」は一時期よりは減った気がします。
今後ともよろしくお願いします。