テクニックとエッセンス
この記事の目次
「テクニック」と「エッセンス」に分ける
これは、ビジネスに限った話ではありませんが、各種物事を
自分なりに理解したり、本当の意味で自分のものにする際に
便利な発想方法かと思います。
テクニック(技術)とエッセンス(本質)に分けると、自分が
やっている事が、「どちらかに偏っていないか」とか「どっちか
が抜けていないか」といった事が分かったりします。
自分の仕事を客観視できると言ってもいいかもしれません。
実例として、せどりで考えてみましょう。
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●(例えば)バーコードリーダーの使用●
テクニック(技術);あてるスピードorそもそものスマホとの接続等
エッセンス(本質);検索の圧倒的な効率化
●(例えば)予約転売●
テクニック(技術);プレミア化の察知等、商品調達方法等
エッセンス(技術);新品の爆発力。プレミア化商品の見分け方
(受注発注なら)低リスク。
(先に仕入れておく場合は逆に)高リスク。
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せっかくなので(なにがせっかくだ?)、英文でも考えてみましょう。
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例文
She don't care.
*これは、ビートルズの Ticket to ride という曲の歌詞にある、
「立派」(?)な英語です
テクニック(技術);She→doesn't と習ったはずだ! とお思いでしょうか?
その通り。日本の中学校なら×にされるでしょうね。「文法的には」does notです。
エッセンス(本質);英語において大事なのは「語順」(この場合SVO)。
だから、do と doesの違いはたいした事ではない。そのかわり「語順」を変
えたら、doesn'tだろうがなんだろうが、たぶん通じない。
英語のテクニックとしては、
She doesn't care ○
She don't care ×
英語のエッセンスとしては、
She doesn't care ○
She don't care ○
(ビートルズはここ)
でも、
doesn't care she とか She care doesn't とか
語順を変えると両方×
そもそも、黒人英語では、I be here とか、he don't
なんて「普通」に使う。
そういった場合でも変わらない(事が多い)英語のエッセンスは
【「語順」と「時制」】。だから、英語をできるようになりたければ、
「語順と時制」にだけ注意してると結構簡単に理解できます。
「語順」が大事ということは、基本的に
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●S(主語)とV(動詞)は(ある程度)不変に存在する
(何事も例外ありますよ、もちろん)
●SとVさえ見てればそれなりに文意は分かってしまう
(バーっと書かれている英文の、【どこだけ】を探すかという「テクニック」です)
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という事になります。
例文
Snowstorm moves on to New England.
たとえ、単語が分からなくても、英語のエッセンス(本質)はSVですから、
S(主語)とV(動詞)を探せばいいわけです。
ここでのテクニック(技術)は「V(動詞)から探すことです」。
S=Snowstorm
V=moves
ですね?
「ぽんきち式訳し方」
スノーストームが(S)動いた(V) (どこに?)ニューイングランドに(O)
どうですか? 単語分からないとしても訳せませんか?
「後ろから訳すと習った」
ですか?
ダメダメ。後ろから言葉考える人は誰もいません。
誰だって前から話します。
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訳していくのは前からです。(エッセンス)
その際の分け方は、SVOCに沿ってです。(テクニック)
例
Necessity/is/ the mother of invention.
S V C
1 V=is
2 be動詞はSVCを作ります(テクニック)
3 SVCはS=Cです(エッセンス)
4 Necessity=the mother of invention です。
5 「Necessityはthe mother of inventionである」が訳です。
6 A of Bは「BのA」が(基本の)訳です。(テクニック)
7 「Necessityはinventionの母である」
8 (ここからは単語力ですが、何となく分かりますよね)
「必要は発明の母である」
単語力はもちろん最低限必要ですが、エッセンスである、
「3」とテクニックである「2」だけでも、それなりに分かって
しまうのではないでしょうか?
大事なのは、何がしかの構造があった時に、どこをどのように
見るのかという視点です。
「後ろから訳すのは、(最後に)『整える』時です」
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では最初の例文を整えてみましょう。
Snowstorm moves on to New England.
「吹雪はニューイングランドの方に向かっている」
ちなみにこれは、ニューヨークタイムズのツイッターです。
https://twitter.com/nytimes/status/560067180944179200
エッセンスを追求し、いくつかのテクニックをきちんと知っていると、
ニューヨークタイムズだって読めるわけです(まあ、多少無理は
承知で書いてます)。
あれ、僕はせどりブログで何をやってるんだ? まあ、せっかく
書いたのでそのままにします。この説明が役に立った方は
どうぞ ↓ ↓
大事なのは、テクニックとエッセンスのどちらなのかを意識すること
せどりだろうが、英語だろうが、何だって良いんですが、
今、自分が見ている、やっていることが、『テクニック』と『エッセンス』
のどちらなのかを意識するという事が大事です。
エッセンスだけが大事なわけではありません。
どちらも大事です。
ただし、テクニックだけだと、体系的にはなりません。
常に変化球を投げているようなものです。
場合によって、変化球は凄い効果を発揮しますが、
やはり『基本』は直球です。
きちんとした直球を投げられるようになると、なかなかKO
はされないものです。
テクニックはそれだけ、エッセンスは応用が利く
とんでもないスピードでバーコードリーダーをあてられる人も
いますが、その「技術」は他ではなかなか利用できないかと
思われます(あるかもしれませんけどね)。
でも、「検索の効率化」という発想は、あらゆる場合に応用
できそうです。そもそも、ビジネスなんて、『効率化』が9割か
もしれませんしね。
技術を磨きつつ、その本質を追求していくのが掛け算に
なってよさそうですね。
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