ブックオフ108円せどりで月収100万稼げるか?
この記事の目次
読者の方からの質問
私は以前大手量販店のAmazonと楽天の販売担当を
していたことから「せどりの様な商売なら自分の経験
が多少なりとも活かせるのではないか?」と興味を持
ち、メルマガに登録致しました。
ただ一点気になったのがAmazonは手数料が高いと
いう点です。
例えば108円でBOから本を買ってAmazonでFBA600
円で売った場合
カテゴリー成約料: ¥ -60
出荷作業手数料 (個数あたり): ¥ -60
発送重量手数料: ¥ -17
販売手数料: ¥ -90
となり入金額は373円となるはずです。
ここから更に仕入れ値やFBA納品するときに使うダンボー
ルなどの梱包料なりアマゾン物流センターまでの宅急便
の発送料なりを見積もると利ざやが殆ど無いのではない
かと思いご質問致しました。
【回答】
非常にポイントをついた良い質問だと思います。
結論から言うと、上記のような例でも利ざやは出ます。
さらに、ちょっと前までなら、それ(ブックオフ108円→600
円程度)をメインにして、月に50万円~100万円の利益をあげ
ていたせどらーがたくさんいました。
まず具体的なイメージをもってもらうために金額で示します。
【仕入れ】
ブックオフ108円は全品ワンデイサンクスパスで97円
(2015年8月で廃止が決まっています)
【FBA配送料+資材等】
ヤマト運輸や佐川急便、日本郵便等と契約を結び、100サイズ
を500円~800円で配送。100サイズに単行本や文庫、雑誌で
40~70点入るとします。ダンボールは買っても良いですが、
0円でもらってくると仮定。
(まあ間をとって、送料700円、商品数60点)
700÷60=11.66
一点あたりの配送料12円。
【入金】
373円
ということは、
373-97-12=264円。
粗利264円となります。
仮に月に20日仕入れに行き、毎回108→600を
50点仕入れると、50×20×264=264000円
月収26万ですね。
まあ、ガソリン代とか交通費とか、色々ありますから、
20~25万くらいですかね。
以前はFBAの手数料が安かった
以前は、今よりも「安いものの手数料がかなり安かった」ので、
おそらく上記と同じ基準(105円(当時)→600円)のもので、
粗利が300円~350円あったと思います。
そうすると315円だったとしても、50×20×315=315000円
まあ、諸経費引いても30万前後ですね。
しかも、ビームせどり全盛になる前なら、終日で100点とかは
普通でしたので、仮に100点だと、100×20×315=630000円。
諸経費引いても月収60万くらいですね。
さらにいえば、100点もあれば、105円(当時)→1000円とかも
普通にありましたから、月収100万円くらいになってもおかしくは
ありませんでした。
大事なのは効率
しかし、上記の話はあくまでも「机上」の話です。
現実には、105円(当時)をライバル不在でザックザック
やれた時期はかなり短かったというのが実際だと思います。
(それでも1年~2年くらいはあった気がします)
大事なのは、入金額が373円でも利益を出せるようにする
システムです。そうすると、当時(2011年とか2012年前半)は、
バーコードリーダーによる全頭検査が非常に効率的で、結果とし
て、一日に100点とか、一店舗で100点とか仕入れられましたので、
入金額が373円でも十分に必要な利益になっていました。
つまり、見るべき所は、入金額の多寡(373円)ではなく、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
それが必要な利益を生み出せるシステムになっているかどうか
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
です。
ですから、「入金373円では諸経費を引いたら利ざやがでないのでは?」
という問題意識は非常に大事ですし、ポイントをしっかり捉えていると
思いますが、一方で、「入金が373円=利ざやがでない」という、入金額
ベースのみで考えてしまうのは少々危険です。
何故なら、数年前には、
【入金が同じ額でも、利益で100万円を生み出せるシステム】
は確かにあったわけです。
繰り返しますが、入金額の問題ではなく、それがシステムとして
機能しているかどうかがポイントになります。
具体的に言えば、上記のようなやり方(108円→600円)の場合、
見るべき所は【額】ではなく、【量】です。
その基準のものが、「量として、一回の仕入れで必要なだけあるのか
どうか」が大事です。それが、YESならそのシステムは機能しますし、
NOなら機能しません。
要するに「効率」の問題です。
今は厳しい、が、その人次第
【ブックオフ+108円→600円】
のシステムは、できますが、以前よりははるかに厳しいです。
一日に50点なら正直行ける気がしますが(単純な「価格差」以外
のものも入れていく前提です)、やりづらくなっているのは間違い
ありません。
そのやり方はあまり効率的ではなくなっているという事です。
同じだけの「利益額」をより効率的に生み出すシステムは他に
いくらでもあると思います。
とはいえ、「108円」という極端に低い仕入れ値はやはり魅力だと
思うので、もしブックオフに行く場合は、いつでも取り掛かれるように
しておいて損することはないでしょう。
一応、こちらのブログ記事に、ブックオフ108円の基本の一つが
載っていますので、よろしければどうぞ。
→http://ponkichi01.com/archives/854
また、単純に、「検索するスピード」というのは、効率に
直結します(全頭検査しましょうと言っている訳ではありません。
強いて言えば、「目利き」+「バーコードリーダー」が最強の組み
合わせですかね)。サーチ用バーコードリーダーについてはこちら。
→http://ponkichi01.com/archives/245
ですから、考え方としては、
「目利き最強」+「バーコードリーダーのスピード最速」
それでも、108円→600円が、自分が使える時間で必要な数
見つからない場合は、そこで初めて「108円撤退」の時です。
(なお、ここで言う「目利き」は「価格差以外のせどり」も含みます。
その場合バーコードリーダー自体いらないんですけどね)
もっとも、ブックオフの現状がどうこうということはありますが、
そもそも、人によって、「必要な利益」や「使っても良い時間」
は違うと思います。
例えば、「会社の行き帰りにブックオフがあって毎日の
ように寄る。月に1~2万で良い」ような場合は、108円→600
円で十二分にいけると思います。永久にいける気もします。
そういった発想の積み重ねが自分なりのシステムを作る
ブックオフ108円で利益が出るのか?という質問だったわけですが、
こういった発送は大事です。何故なら、思考のベクトルが、
「このやり方で利益が出るのか?」→「どうやってやればいいのか」
というように前に向いているからです。
結局、そういった発想、思考の積み重ねから、自分なりの
【利益の出るシステム】
はできてくるのだと思います。
もちろん、そのためには、他の人のうまくいったやり方を
たくさん研究するのも有益でしょうね。
状況に合わせて最適解を選ぶ
ここまでの話を見てくると分かるように、「システム」構築に
おいて、大事なのは、いくつかの対象に対して、状況を
正確に把握し、最適解を選ぶという事です。
「ゲーム理論」的に言えば、登場人物は、
●自分
●ブックオフ
●アマゾン
●配送業者
●ライバル
あたりでしょうか?
それぞれに、(例えば)「ブックオフ108円→600円」で必要な
情報を入れていき、解答を導いてみれば良いわけです。
●自分→そもそもいくら欲しいのか。時間は? 資金は? 場所は?
●ブックオフ→108円から200円になってる? バーコードリーダーに厳しい?
●アマゾン→FBAの「安いものに対する値上げ」
●配送業者→どれだけ送れば、安くしてくれるの?
●ライバル→減少傾向?
この辺の組み合わせで、それが機能するかどうかが分かります。
一見キビシメな記述が多いですが、僕なりの感覚では、数年前が
甘すぎたのだと思います。
バーコードリーダーをピッピピッピしているだけで、月収50~100万
っていうのは甘甘でしょう。まあ、バブルだったわけですね。
その分、今はブックオフ108円に関しては、ライバルは明らかに減っています。
稼ぎ続けるということは、最適解を選び続けること
過去を振り返りながら、現在の最適解を選び、未来を見据えて、
常に少しずつ変化し続ける。
その結果が「稼ぎ続ける」という事ではないでしょうか。
(一回だけの「月収100万」なら、意外と簡単です。月収100万を3年
続けるのは、一回の月収1000万より大変で価値があると思います)
「同じことを繰り返していて、違う結果を求めるのは狂気の沙汰だよ」
アインシュタイン
「同じことを繰り返しているだけなら、結果は少しずつ悪くなるよ」
ぽんきち
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