アマゾン輸出と円安(為替)について
この記事の目次
アマゾン輸出について
メルマガ等ではほとんど営業をしていないのですが、最近、
僕が紹介しているアマゾン輸出ツール、
を購入してくれる人が増えています。ありがとうございます。
同時に、アマゾン輸出についてのお問い合わせも増えています。
amazon輸出の認知度がより増してきているのでしょうか?
もしくは、国内せどり以外に柱を作りたい人が増えているのかも
しれません。
あるいは、円安がやや進んでいるので「今こそ」と思う人が多い
のでしょうか?
その全部かもしれませんね。
今回は、輸出入せどり(アマゾン輸出、アマゾン輸入etc)と大いに
関係がある、為替相場(円安、円高)について考えてみたいと思います。
(主に円安について)
円安の状況について
これまで何度も書いてますが、「輸出」は円安になると利益が増えます。
(入金で)100ドルの商品が売れたら、
1ドル100円なら、1万円ですが、
1ドル125円なら、1万2500円です。
(仕入れは基本「円」ですから変わりません)
(円安と輸出の詳細はこちらの記事、
の2.2.2 「円安傾向」をお読みください)
さて、その「円安」ですが、僕は2014年11月26日のブログ記事
で下記のように書きました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここから引用)
2014年11月以降、構造的な円安基調に
なりつつあります。理由は至極単純で、
アメリカの金融当局(FRB)は、リーマンショック以来
「量的緩和」を続けてきましたが、
「もうあんまり市場にお金をばらきません」
と言ってます。
日本の金融当局(日銀。でも実態は安倍内閣の傀儡?)は、
「これからもどんどん市場にお金をばら撒きます」
と言ってます。
という事は、(あくまでも単純な話ですが)
全体の量が減る(増えない)ので、
「ドルの価値が上がります」
全体の量が増えるので、
「円の価値が下がります」
(例えば、1ドルで買える円が100円だったのが、
ドル高円安になると、1ドルで115円買えるという
感じです。円が「安く」なってますよね)
という事は、
~~~~~~~~~
全体の流れは円安
~~~~~~~~~
となるはずです。
実際に、11月以降、円安が続いています。
(引用ここまで)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その2014年11月26日の為替相場は、
1ドル 117円
でした。
それが、2015年8月7日時点では、
1ドル 124円
です。
さらに円安が進んでいるわけです。
(別に予想が当たった事を自慢したいわけではありません。
大事なのは、これまでを踏まえたこれからです。そのために、
復習が必要なわけです)
さて、では今後はどうでしょうか?
一つのポイントは、「アメリカの利上げ」です。
アメリカの利上げと為替相場
「アメリカの利上げ」とは、簡単に言えば、
アメリカの中央銀行(日本で言う日銀)であるFRBが
金利を上げることです。
金利を上げるということは、
●預ける人は利子が増えます→ドルを買って預ける
●借りる人も利子が増えます→企業がお金を借りづらくなる
超単純に考えるとこういうことです。
円に投資していた人も、ドルの利率があがれば、
円を売ってドルを買う人が増えます→円安
となり、
企業がお金を借りづらくなる→株安
となります。
アメリカは緩和をやめてソフトランディングしたい
上記ブログ記事でも書いたように、アメリカは、
「量的緩和(お金を市場にばら撒く)をやめていく」
とずっと言っています。
永遠にお金をばら撒き続けると、ドルの価値が下がり、
インフレが起き、経済が混乱するので、そろそろ市場の流通量
を減らしていこうということだと思います。
でも、一気に緊縮をやると「バブル崩壊」みたいなことになるので、
「利上げしますよ、利上げしますよ=もうばら撒きはおしまいですよ」
と言い続けて、だんだんやっているわけです。
いわゆる「(バラマキ政策からの)出口戦略」です。
混乱が起きていないので、上手にやれていると言えます。
「6月にも利上げか!」
と言っている人もいましたが、それはなくなりました。
あるとしたら次は9月です。その次は12月です。
いずれにせよ、「利上げするで~~~」と言い続けていると
(実際にしても)、基本的には、円安傾向は変わりません。
アメリカの金融当局は、いかにうまく「お金ばら撒き路線」
をソフトランディングさせるか、市場動向を見ながら綱引き
を続けているわけです。
日本はまだ緩和中
一方日本は、アベノミクス中なので、
「絶対に株価を下げたくない」
わけです。
それもあって、まだ「緩和」を続けるようです。
また、年金基金(GPIF)や日銀が株価を支えるという
「お~、そこまでやるか」
という手段をとっています。
実際、株価は
「企業の実体以上に上がり続けています」
(これは軽いバブルなのは間違いありません)
(まあ、実体経済と株価の相関性なんて、この
ジャブジャブマネー時代には無視しても良いく
らいです。そうでないと、ユニクロの6万円という
数字などは理解できません。ユニクロ(ファースト
リテイリング)に関していうと、既に下がり気味で
すが、おそらくアベノミクスが終わると暴落するでしょう)
安倍退陣となったら、一時的にはバブル崩壊でしょう。
さて、そうすると、アメリカの緩和は終わり、日本はまだ続ける
のですから、円の量が増え、ドルの量が減ります。
当然、円の価値は下がり、ドルの価値は上がります。
はい、円安傾向はもう少し続きそうです。
ただし、投資をそれなりにやっているような人は、ほぼ全員
これくらいのことは分かっています(分からずにやっている人が
負けるということです)。
ですので、すでに、「アメリカの利上げを織り込んだ」流れに
なりつつあります。
円安+アメリカの株安
です。円ドルは125円間近です。
NYダウ(アメリカの日経平均)は7日連続続落です。
(これはかなり珍しいこと)
つまり、市場全体がすでに「円安、株安」方向に向かい
つつあるということです。
もちろん、多少の上下動はあるでしょうが、
少なくとも、アメリカが利上げをしてしばらくするまでは、
「円安」
は続くと思います。
いくらくらいになるかは分かりませんが、いえることは、
【期待値としては急激に円高になる可能性はとても低い】
【緩やかな円安が続く可能性のほうが高い】
ということです。
「期待値」がすべて
僕はあらゆるビジネスを【期待値】でしかみません。
期待値の高いほうに行動し続けるだけです。
「期待値」とは、同じような場面が100回あったら、
A(円高)とB(円安)どっちに行く事の方が多い
かというようなことです。
2015年8月現在では、半年~1年以内なら、B(円安)
になる確率の方が高い(期待値が高い)と思います。
Bの方が高ければBに投資するということです。
サイコロを1万回振るとして、数字でも偶数奇数でも同じ
倍率だとします。「俺は絶対に1にしか賭けない」
という人と、「期待値としては個別の数字は6分の一だから、
同じ掛け率なら偶数に賭ける」という人がいたら、どちらが勝
つかは分かりますよね。
サイコロを細工しない限り、1万回試行すれば、99.9%~100%、
「偶数」の回数が「1」の回数を上回るはずです。
ちなみに、期待値が「ひどい」のは宝くじです。「まし」なのは、
パチンコ、パチスロです。そもそも宝くじには、「判断」が入る
部分がまったくありません。
個人でできるビジネスで、金銭的な期待値として、
「堅い」のはせどりです。
「ローリスク」でできるのはアフィリエイトです。
「レバレッジ」が利くのは投資(アフィリエイトも)です。
時間的な期待値としては、
時間をかけたけど「0」の可能性があるのはアフィリエイトです。
時間をかければかなり堅いのは「せどり」です。
長い時間を使える人ほど有利なのは「投資」です。
上限の期待値としては、
「せどり」はかなり限界が分かりやすいです。
「アフィリエイト」は上限はかなり上のほうです。
「投資」は複利で回すならほぼ上限ありません。
逆に下限の(リスク的な意味での)期待値は、
「せどり」は売れない場合の赤字リスクがあります。
(「無在庫」でやると赤字リスクはありません)
「アフィリエイト」はほぼ金銭的なリスクはありません。
「投資」は上下どちらもほぼ無限です。
どこをどのように選んでいくかは、その人の状況に合わせるの
が基本だと思います。
そして、自分にとっての「期待値の高い」ものを選択し、その
中で、利益が出る期待値の高い行動をとり続けることでしょう。
ということで僕は宝くじは買いません。
なんにせよ、
これから半年スパンで見れば、円安傾向の確率が高い
ので、アマゾン輸出をやるなら早目がいいでしょうね。
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