イトーヨーカ堂全店舗の2割を閉店
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イトーヨーカ堂が2020年2月までに40店を閉鎖方針
セブン&アイ・ホールディングスが運営する大型スーパー、
「イトーヨーカ堂」が2020年2月までに、全店舗の2割に
あたる40店を閉鎖する方針を固めたようです。
イオンやダイエー、イトーヨーカ堂はいわゆる大型スーパー
(GMS; General Merchandise Store)です。それらの大型
スーパーが以前のような活況にないということのようです。
まあ、状況から察するに、実店舗の大型スーパーに人が流れ
ていない、ということになりそうです。
ただ、この流れの速い時代に、4年も5年も先にようやく
終了する計画ってちょっと遅すぎる気がします。
5年経つと、おそらく消費行動も社会情勢も一変している
はずです。経営者も変わると思うので、この方針が普通に
そのまま実行される可能性の方が低い気もします。
(もっと早まったり色々と変化するでしょう)
ネットの「GMS」はどうなる?
実店舗のGMS型店が苦境なのは間違いなさそうですが、一方で
ネットの場合、今のところGMS型がほとんどです。
amazon、楽天の二大巨頭でかなりのシェアを占めているものと
思われます。
(厳密に言うと楽天は微妙ですが、まあGMS型に入れてしまって
良いでしょう)。
イトーヨーカドーが苦戦している理由の一つは、間違いなく、ネット
のGMS系店舗に顧客を取られている事だと思われます。
ネットの場合、「決済と流通」の問題があるので、どうしても「小資本」
の専門店はアマゾンや楽天に対抗しづらいと思われます。
例えば、実はアマゾンよりも前にあった「日本の古本屋」。ここなんかは、
当初は本好きの期待を集めたのですが、どうしても、流通と決済の部分で
「使いづらい」と言わざるを得ません。今でも運営はされていますが、
アマゾンとの勝負にはならないでしょう。
そういった意味では、ネット上では、GMS型のアマゾン、楽天の天下はある程度
(最低5年)は続くと思います。
この視点からすると、アマゾン、楽天の成功の理由は(それがすべてでは
ないでしょうが)、品揃えよりも、
●「流通と決済」の整備にかなりの資本投下をしたこと●
だと思います。20年前に誰が、「ネットでワンクリックで注文して、
その日のうちに商品が届く」世界を想定したでしょうか?
そこが分かっていないと、紀伊国屋書店が
「買い占めてネットに流させない」
(うまくいかなかったわけですが)
みたいな小学生レベルの対抗をしてしまうわけです。
結果としては、「紀伊国屋以外の実店舗で発売日前後にない」
という流通として最悪のことをしたわけですからね。
楽天は一時ありませんでしたが、アマゾンはずっと「在庫あり」
でした。
GMS型アマゾンに対抗するには、自分の所のネットショップを
「アマゾン以上に使いやすくする」
以外にはないと断言できます。今回の騒動で紀伊国屋のネット
ショップの話がまったく聞こえてきませんでしたよね?
紀伊国屋の場合、決済と流通はそれなりに「すでにある」
わけですから、不可能ではないと思いますが・・・・。
「あちらよりもこちらを選ぶ理由付け」
をすることに全精力を傾注してみることではないでしょうか。
再販制とか委託制なんていうのは、しょせん「業界内ルール」
でしかないんだから、もうなし崩しにして、「ポイント」だろうが、
「初版1刷限定」(これはCD・DVDの初回限定で効果が実証されて
るんだからやればいいのにといつも思っています)だろうが、
「当ネットショップ限定」(アマゾンは既にやっていて、結果を
残しているわけです。これぞ独占!)だろうが、なんだってでき
るんではないでしょうか?
とはいえ、経営者が無能なら人的・物的資源がどれだけあろう
が関係ありませんからね。
ヨーカドーだろうがアマゾンだろうが楽天だろうがせどりはできる
厳しい情勢のイトーヨーカドー、いまだに上昇気流の楽天、アマゾン。
それぞれに色々な事情で短期間に大きく変化するわけですが、
「せどりをする」
という視点で見た場合、そんなにかわらないです。
もちろん、ヨーカドーのように、店ごとなくなると話は別ですが、
そうでもなければ、
「基本を守っていれば、どこでもせどりはできる」
です。
リスクヘッジは大事
そんなイトーヨーカドーですが、運営元のセブン&アイは、
セブンイレブンも持っていて、そちらは相変わらず好調のようです。
同じ「物販」でも、微妙な違いが結果として大きな違いになって
いる典型です。
ある種のリスクヘッジができていたために、セブン&アイはダメダメ
なヨーカドーを減らせるのでしょう。
ヨーカドーがダメで、セブンイレブンが好調ということは、単純に
考えると、「わざわざ出向くのは嫌だ。でも、出勤とか散歩とか仕事
の途中途中にあるコンビニに寄るのは構わない。というかむしろあり
がたい」という消費者の大きな流れが透けてみえますね。
人間、楽をしたい生き物のようです。
リスクヘッジが大事なのは、「せどり」や「ネットビジネス」でも一緒です。
完全に「一つだけの手法」に固執すると、やはり危険性は高くなりがち
です。小さな違いでも、複数のやり方を持っている方がやはり強いでしょう。
せどりで考えても、
店舗と電脳とか。
店舗だけでも、ブックオフと家電量販店とか。
電脳だけでも、ヤフオク中古と新品予約系とか。
まあ、色々です。
ちなみに、僕の場合、
「個人レベルでできる手法の多角化」
をチビチビとやり続けています。
実店舗せどり、電脳せどり、輸出、輸入、
ブログ、メルマガでの各種紹介(アフィリエイト)、
各種投資。
こんな感じです。
もちろん、うまくいくものもうまくいかないものもありますし、
うまくいっているけど拡大しないものも、うまくいっていない
けどしつこくやり続けるものもあります。
あまり変わらずやり続けているものがいちばん多いかもしれません。
それはその時々の判断によります。
いまだに、いちばん「堅い」のはせどりですけどね。
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