Amazon送料無料を終了? いつから? 2000円以上は無料継続。プライム会員優遇か
この記事の目次
アマゾンが送料無料を一部終了
アマゾンでは2010年以降、アマゾンが発送する全商品が送
料無料(マーケットプレイスで出品者が発送する商品は送
料がかかっていました)でしたが、2016年4月6日から小計
2000円未満の場合、送料350円をとることにしました。
逆に、2000円以上買うと、これまでどおり送料無料のようです。
書籍やプライム会員は全商品送料無料を継続
ただし、アマゾンが配送する書籍はこれまで通り送料無料にする
ようです。また、年額3900円のプライム会員も、これまで通り全
商品送料無料にするとのことです。
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Amazonプライム会員とは、年会費3900円で、お急ぎ便や、日時
指定便を無制限で使えるほか、様々な特典を受けられる会員制プロ
グラムです。今回、この特典に、「全商品送料無料」が加わる事にな
るわけですね。
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アマゾンの送料無料終了まとめ
せどりやアマゾン利用者の視点からポイントを簡単にまとめると、
●プライム会員はこれまでと同じ(全品送料無料)
●書籍も変化なし(全品送料無料)
●プライム会員以外で書籍以外の商品の小計が
2000円未満の時に350円の送料がかかる
という事になりそうです。
実質的には大きな変動ではなさそうですが、学生やたまにしか
使わないお年寄りといった小口客には多少影響があるかもしれません。
戦略としての「送料無料」
2010年以前は、アマゾンも普通に送料を取っていましたが、
何度かのテストマーケティング的な送料無料キャンペーンを
経て、通常サービスとしての送料無料を2010年11月に始めました。
これ以降、他のネット通販業者も相次いで【送料無料】を始め、
それがスタンダードになっていきました。
ただ、このやり方はいわゆる「赤字戦略」なので、顧客囲い込み
のためのものでした。1000円未満の安い商品の場合、ほとんど
赤字で運営していたものと思われます。
実際、マンガみたいな話ですが、アマゾンが「送料無料」を始めた
当初、ライバル会社の中には、「文庫」や「新書」などの、送料無料
で送れば赤字になってしまうような商品をバンバン発注して赤字を
増やしてやるといった戦術をとるところもありました。
アマゾンの戦略は「顧客の囲い込み」なので、「送料無料」で一部
赤字が出ることはほとんど彼らの痛みにはなりませんから、この
「安いものを送料無料で買ってアマゾンを困らせてやる」
作戦はまったく意味がなかったようです。
(そりゃ、億単位とかでやれば別かもしれませんけどね~)
というよりも、そういう発想(これ注文してやれば、赤字だ
から困るはずだ)しかできないのが、旧態依然とした組織の
限界というかなんというか・・・。
とにかく、その結果、アマゾンの顧客囲い込みは大成功を
収め、今の隆盛につながります。
他の業者は送料無料を続けられないんじゃない?
一定の顧客とその信頼を勝ち得たアマゾンは、プライム会員への
誘導にもうまく成功したことで今回、送料無料の一部廃止に踏み
切りました。
逆に、アマゾンへの対処療法としての「送料無料」をとりいれた
(とりいれざるを得なかった)ネット業者などは、現在のような
「送料無料」を続ける事はできないのではないかと思います。
スケールメリットがないとできないからです。
かといって、プライム会員のような囲い込みをうまくやっている
所も見受けられないので、どうなりますかね~~~。
個人的には、なぜ書籍はこれまで通り送料無料を続けるのか、
どこにそのねらいがあるのかに興味があります。
何だかんだ言って、「書籍メイン」で始まったアマゾンにとっては、
圧倒的な書籍流通シェアというのは、いまだに大事な要素なの
かもしれません。
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