戦術ドログバ2
2014ブラジルワールドカップ
一次リーグ
コートジボワール2―1日本
前半に、日本の得意な左サイドで、長友⇒本田のきれいな
流れで先制するも、後半、ドログバ投入と同時に一気に二点
奪われ、負ける。
日本代表の敗因は、あまり走れていなかったとか、パスサッカー
なのか、失点しないのを重視の慎重サッカーなのか分から
ない等々いろいろあるんだろうけど、昨日の記事(戦術ドログバ)
でも書いたように、ドログバがやはり特別だったと思う。
前半は、怪我あけで万全ではないのに、ヤヤ・トゥーレが一人
だけワールドクラスだったが、普段のマンCと違って、周囲が全
然動いてくれてなかったので、これまたドログバが入ってだいぶ
楽になったように思う。
日本は、本田の得点は「ACミランの10番」にふさわしい見事な動き
だったが、それ以外は正直、全然ダメ。いつものパスワークも、プレス
も出せていなかった。気候の影響もあるんだろうけど。今日の戦いぶ
りは、残念ながら、誇れるものではない。見た感じ、必死に走り切って
いる選手はいなかった。
ドログバは直接点に絡んだわけではないが、彼が出てきて、初めて
コートジボワールはサッカーらしくなった。
現代サッカーは一人では勝てないが、一人がいるかいないかで、
ガラッと全体が変わる。
分かりやすく言うと、メッシやドログバが出てくると、DFが確実に
ひきつけられるので、いるだけでスペースもできて、他の選手も
フリーになりやすい。
コートジボワールの2点目なんか、完全にフリー。
1990年イタリア・ワールドカップの、ブラジル―アルゼンチン戦の
マラドーナからカニージャへのパスを思い出してほしい(え? マニ
アックすぎる? まあそうですね)。あの時は、9割がたブラジルが
押していたが、マラドーナにわたった瞬間に、ブラジルのDF全員が
マラドーナにくっついたので、パスを通されたカニージャは「どフリー」
だった。
今日の試合は、僕の感覚では、ヤヤ・トゥーレとドログバが別格。
点を取ったプレーだけなら、本田も別格。ただ、本田は後半はほとんど
走れていなかった。
正直、ギリシャ、コロンビアに連勝は厳しいだろうけど、昨年の
コンフェデでブラジルに負けた後の、イタリア戦でみせたような
試合をしてほしい。
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